-atsuko sasaki-
■ 倫敦通信24 | The Cloth Shop | 2010.8.15
ごぶさたしています。すでに夏が去ったかのような 涼しさを感じるロンドンです。 
長らく時間のかかっていた自宅の改装もほぼ終わり、いよいよスタジオ兼ギャラリーとして活動を開始できるかな、と いう状態になってきました。ドロドロの物置部屋だったのを、ペンキも全部塗り替えて、下のようなスペースに。クラフトや絵画作品の展示にも 使えるようにと、なるべくシンプルにしました。 


現在は自作を床の上で作っているのですが、この木の床が 隙間だらけで夏なのにかなり寒い!そこで、ポートベロ・ロードにある 布屋さんへ行き、ブランケットを購入してきました。 アンティーク風?と思ったら、お店の人曰く「1930年代のアイルランド物」 なのだそうです。この布をお店に持ち込んだ女性が、 自分でブランケットの裾を縫ったとか。優しい微妙な色合いで、 今の時代にはなかなか無さそうです。 


このブランケットを買ったお店、プロヴァンス風で非常にすてきなのですが、 店長さんは布好きの中年おやじ。生粋のロンドナーで、労働党支持者と いうギャップがまた、味があっていいのです。写真に写っているスタジオの カーテンにした布もここで購入しました。


日のあまりあたらないスタジオなので、光を通すモスリンにしようと 決めてはいましたが、狭い店内にはキメの違うモスリンが意外な程の品揃え。 オヤジ店長に相談したら、巻いてある布を持って外へ出て、 どれがどれくらい透けるか全部テストしてくれました。さらに窓の大きさを伝えると、 丈や長さを計算して値段を割り出し、「じゃあ、これだ」と出してくれたのが、 インドネシアからきたモスリン。 

見ただけじゃピンとこなかったのですが、かけてみたら その真価を発揮しました。さすがプロ。外からはみえないのに、 内からは外の景色もみえるし、柔らかい光が沢山入ってきて非常〜に美しいのです。 これならギャラリーのライトとしてもバッチリ。 しばらくしたらこのブログで、ギャラリーについての告知も載せて貰おうと思っておりますので、しばしお待ちくださいませ。 




   
   The Cloth Shop
   http://www.theclothshop.net/

   290 Portobello Road, London, W10 5TE











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倫敦通信|来月から再開
現在ロンドンは戦時中の様に街中に国旗がヒラヒラしています。 
W杯ですから、まさに戦時中。 現在イングランドは宿敵のドイツとの試合で全くひどいことになってます。 日本とやっても負けるんじゃないかっていう位お粗末。もう観てられません。 は〜、今夜と明日は機嫌の悪い英国人に八つ当たりされないように 静かに道の端を歩こうと思います。

 ー現在多忙のため倫敦通信はお休みをいただいております。来月から再開します。 W杯とは何の関係もありません。念のため。


倫敦通信23|On Mother's Day 2010.03.15
雪だの寒いだの文句を言い続けていましたが、
もしかしたら今日、今年初めて気温が2ケタになったかも。
しかも晴れて青空が広がっています。
あまりにも珍しいので、用もないのに外へ出てみたら、
同じような気分でフラフラしてる人々でいっぱいでした。

特に今日は母の日でもあり、例年以上に花を手にする人、
レストランやカフェで食事をする家族が目に付き、みんな幸せそう。
これは全てお天気のせいなのでありましょう。

ちょうど1ヶ月前はバレンタインでしたが、この頃は寒波の真っ最中。
この時期にお決まりのバラの花が全然売れず、大量に余った状態で寒風
にさらされていたのを思い出します。当然レストランはガラガラ。
それでもバレンタインを祝いたいカップルは、雪のため遭難覚悟で外出
(しかもモコモコに着込んで)したはずです。
今日の母の日は、1ヶ月前のリベンジのように見えます。

1ヵ月前を思えば、目には見えないけれど春が進行していることは確か。
風も冷たく木の芽もまだでておらず、庭も荒れ放題ですが、日だけはやたら
伸びてきました。2週間後には夏時間まで始まってしまいます。

ーエキサイティングなニュースもためになる情報もなく、
えんえんとお天気のことについて書き続けるのもどうかと思うので、
このへんでやめておきますか?

チーズにピクルスやジャムを載せておいしく感じたり、横断歩道を渡りながら、
危険な車に向かって傘を振り上げたり、1度使ったティッシュをセーターの袖口
の中にしまいこみ、それをまた再利用したりと、「英国老人化」が着々と進む私です。
彼ら同様、お天気の話もいくらでもできそうなのですが、やっぱりこのへんでやめておきます。

特に今回は愛機Macが壊れて画像もないことですし、
また来月!ということで…。
倫敦通信22/新春 2010.1.16
遅ればせながら、明けましておめでとうございます。 
今年もどうぞよろしくお願いいたします。 
寅年ということで、英国の童話作家ジュディス・カーの 人気絵本
『The Tiger Who Came To Tea』のイラストを。 

このトラは妙に礼儀正しいけれども、やることが大胆。 
なおかつ常にモナリザのような微笑みを浮かべていて、 
大変印象的なキャラクターなのです。 
私も今年はこのトラのようにさらりと澄ました様子で やりたい放題、で行きたいものです…。 


さて、この冬の欧州は寒波と大雪で特別感がいっぱいでした。 
雪景色にもいい加減慣れたのですが、道行く人のファッションが なかなか面白い。
今年の老人たちの流行りは、片手にピッケルをもつ ということ。
スキーのポールというかストックの先に輪っかを 付けていない物なのか、
それとも本格的な山登り用なのか。 
何人もの年配の男女がそれを1本手にして歩いています。 
突然その姿でお店に入ってきたりで、感心してしまいますが、 
たしかに、解けかかりの今が1番すべって危ない時期ですからね。 

(積もったまま凍った庭。大工さんによって放置されたハシゴも、エヴァ・ヘッセのオブジェの様な状態にー) 

 (玄関を開けてみると、女性が携帯で「すごいよ、誰も歩いてないの!!」
と話しながら嬉しそうに 通り過ぎて行くところでした。) 

私はといえば、日本に戻った時に「大中」で、まるで虫が知らせたかのように 購入した耳当てに加え、友人がくれたレッグウォーマーをブーツにイン (外に出してなんかいられない)、背中にはホカロン、 ダッフルコートにマフラーのW巻きという出で立ちで仕事へ向かっています。 
しかしそれを見た会社の人や角の新聞屋のおじさんに、 「さむそう!!!」と言われました。 これだけ厚着してるんだから、ふつうだったら 「あったかそう」と言われるべきなんじゃ…? どうも、そのモコモコ具合と私の顔の表情が、 寒さを余計に連想させてしまうようです。。。


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倫敦通信21/クリスマスの香り 2009.12.18
昨日は雪が降りました。今年の冬初めてかも。 
英国人も日本人も、みんな各国語で「雪!」とく叫んでいました。
最高気温も低くって、さむいですよーーーー。
今年は、朝起きてみたらまっしろ!なホワイトクリスマスになりそうです。

おととしから謎だったモミの木の香りについてなのですが、 
今回ブリック・レインの出店というか、ツリー・ショップに
 近づいてみましたところ、何となくうっすらと檜のお風呂の様な香りが。 
これのこと!?って感じです。 
木に囲まれて暮らす日本人にとっては本当に「うっすら」なのですが、
 英国人にとってはすてきな「クリスマスの香り」なんでしょうね。 

先日はバスの後ろでツリーをめぐってカップルが 口論をしていました。
アクセントからすると彼女がアメリカ人、彼は英国人。
窓側の席に座っていた男性の方が、売られているツリーを見て「クリスマス・ツリーだよ!」と彼女に。  
アメリカ人の彼女は「ホンモノ?」と一言。 「は?」と英国人。

ア:「なんだー作り物じゃないんだー」
英:「何いってんの?」
ア:「ホンモノは臭いのよね、私アレルギーなんだ!」
英:「…」
しばらく沈黙が続いたあと
ア:「なに怒ってるの?」

...というお国柄のでた会話が続いておりました。 
英国人にとってのツリーの大切さが、またちょっとわかってしまった感じです。



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倫敦通信20/ミュージアム・カフェ 2009.11.15
庭の植木鉢が吹き飛ぶ様な強風の週末、ユーストン・ロードにあるキワモノ博館、Wellcome Collectionへ行ってきました。 


「ミュージアムへ行く」というと、入場料を払って展示物を観に行くのが普通ですが、私お目当ては併設のカフェ「Peyton&Byrne」です。 www.peytonandbyrne.com


英国人シェフのOliver Peytonがてがける、パンやペストリーに力を入れてるカフェです。
といってもフレンチ系とは違い、ペストリーもカップ・ケーキもドスッとした感じで、スペースもおしゃれというには気が引けるのですが、何というか、ポカーンとした空間のくせに妙に落ち着く、抜けてるようで何かをきちっと押さえてる様な、好みのツボを刺激されるという言葉では強すぎるけれども、癒されるなどとは違う、「微妙な心得方をした場所」とでも言ったらよいのでしょうか。


現在自宅フラットの改装中で、朝7時半から騒音とホコリに見舞われているため、もうダメだという気分になると、ここへ避難します。広くオープンで、過剰なサービスもなく、かといって決して取り残されてる感じもなく、それほど殺風景でもなく、てきとうにおいしいコーヒーにパン。写真では見えてませんがソファのスペースもあり、「過剰さ」に疲れてる人にはやさしいスペースです。

ついでにいえば、Blackwellという哲学や精神世界関係に強い本屋も 併設され、上階はライブラリー。そしてメインのミュージアムは精神病や人体の不思議だとか生物学に関する展示を、マニアックになりすぎずポップに趣味よく紹介しているという、非常に不思議な場所です。おそらく大変腕のいいキュレイターがいるのであろうと思います。私の撮った写真では何もわからないかもしれませんが、ちょっとオススメの場所です。

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倫敦通信19/小旅行 2009.9.15

ロンドンは風も冷たくなり、いよいよ暗くて長い冬の始まりを想像させるような気候です。
今日は朝から部屋の灯りをつける始末で、もう暑くはならないらしいな、とようやく納得しました。 今年は夏らしい夏がなかったので、もしかしてこれからカッと太陽の照りつける日がくるのでは…と ずっと思っていたのですが、それは単なる希望的観測だった模様。

昨日はリッチモンドというロンドン郊外の街へ、取材で行く機会がありました。ここは古くから王室関係者が住んだ地域で、そのため街も早くから発展したらしく、町並みや道路の具合が中世らしさを残している、古きよき英国の気配が感じられる街です。

とくに観るべき観光名所があるわけではないので、わざわざ来る様なところではないかもしれないけれども、行ったら行ったで、なんとなく印象に残る光景に出会えるような、そんな地域です。 現在の常識ではありえない狭苦しい路地や、無意味な空間、異常に背の低い建物等、ロンドン中心部では第二次世界大戦時に一掃されてしまった町並みが残っていて楽しいです。


村はずれ?な写真。red cow ー 赤牛という名の酒場



よく見ると乳牛のようです


ーまるで旅行のガイドブックの様な言葉が並んでいるなといぶかしく思われたら失礼。
実はガイドブックの取材で来たので、そういう目で街を見ちゃってるんでした。
こうして、広々とした公園や、中世の町並みにすっかり旅行者気分にさせられた1日だったのですが、帰りの電車の中は現実の世界。 携帯電話でエンエンとしゃべる乗客や、読み捨てられた新聞のゴミ。 新聞、もう捨てるなとは言わないから、せめてたたんで欲しいーーー。


野放しになった小動物のようにも見える、新聞の読みガラ。


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倫敦通信18/日々暮らし 2009.8.15

同じエリアに何年も住み続けると、とりたてて愛想のないロンドン住まいの英国人たちや私でも、やはり顔なじみということができてきます。 クリーニング屋へ行けば「あら、最近見ないと思ったら!」と挨拶され、酒屋へ行ってワインを掴んだら「それはちょっと甘口だから、あなたは好きじゃないかも…」とお店の人にアドバイスされ、角の新聞屋に入ると、黙っていつも買う新聞を出されーなど、むっつり買い物をするだけの私でも、なにかしら「近所のいつもの人」と認識されている模様です。

そんな状態で何年か経つうちに、お店も代替わりして息子夫婦が営むようになったり、気づけばオーナーに白髪が増えていたり、小さかった彼らの子供が、ティーンエイジャーなっていたりするのに改めて驚く時があります。 つまりは私もそれと同じだけ年齢を重ねているわけで、もしかしてお店の人から(この人も年とってきたなあ)などと思われているのではないかと先日気がついて、ちょっとゾッとしました。


1

長く住んで変化が感じられるのは人間だけではありません。近所の家のあのイチジクの木は今年は元気だとか、今年の春は随分あそこのクロッカスが早く咲いたとか、いつもツブツブの実のなる木が切られてる!とか、家の周りの小さな自然までもが顔なじみになっているのです。


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「新しい発見」にばかり目がいくのが常ですが、「変わらないもの」や「ゆっくり変わっているもの」をあらためて確認してみるのも、案外興味深いものだと、最近は思ったりしています。  それもこれも、妙に涼しい夏のおかげで頭が沸騰していないせいかもしれません。


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倫敦通信17/ロンドンの梅雨 2009.6.20

ロンドンは、やっと部屋の中で裸足でいても「昼間なら寒くない」様な気候になりました。
蒸し暑い日本とは随分違うのではないでしょうか?
今日の最高気温は20℃といったところで、とても過ごしやすいのですが、季節外れの花粉症にやられている私は、「ハプシ」「ヘプシ」という腹筋の弱い力の抜けたクシャミばかり連発させています。英国でこの季節だと、オオバコかイラクサの花粉らしいですが、
つまり雑草に反応しているということなのか…。
7月になると芝生の花粉が出るようで、こちらも危険がいっぱいです。

Park

そういえば、日本ではオタマジャクシが降ってきたそうですが、こちらは先日凄まじい通り雨があり、タピオカ位の大きさの雹が降りました。
庭の草木が全部だめになるかと思うくらいの勢いで、芝生はあっという間に真っ白に。
英国へもついにトロピカルな天気がやってきたなと思わずにはいられません。
最近は傘なしで優雅に濡れて歩く様な雨は少なく、日本の様に大粒の雨が多いのです。


Snow

最近しばらく部屋に籠って仕事をしていたため、外の世界に関する話題が少なくて申し訳ないのですが、申し訳ないついでに変な写真をお見せしましょう。

ポートベロ・マーケットで売っていた桃です。「フラット・ピーチ」といって6個1ポンドで売られていた、直径5、6センチの小さな桃。まるでアンパンかベーグルか、おまんじゅうのようです。初めて見た時は、中国の昔の童話にでも出てきそうだ
と思ってビックリしました。日本にも売っているのかな? かぶりついたら、中から白あんが出てきそうですが味はれっきとした桃でした。あまりに不思議なので、みんなに見せています。何かを超越した姿だなあ…。


Peach


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倫敦通信16/イースター休暇 2009.4.13
今年のイースター(復活祭)はお天気も悪く、肌寒さの続くかなりショボくれた日々でした。幸いどこへ行くという計画もなかったので、家でゴロゴロして画集をめくったり、セラミックの器を作ったりと、ちょっと聞くと優雅そうな響きですが、まあ、つまりヒマな数日を過ごしていました。


Butterfly1
私は「用事がないと外へ出ない+忙しいと外へ出ない」という、かなり閉じこもる傾向があるのですが、それが年々助長されてきているようで、イースター中も玄関のドアに手をかけたのは何回あったか、という感じです。 1番遠出したのは、うちから歩いて20分の園芸センターですから、将来の足腰の弱りが恐ろしいというものです。


草木に勢いがあるこの時期の園芸センターというのは、何もわからない素人にとってもなかなか見応えがあります。しっとり濡れた黒い土や、つやつやした緑の葉は、部屋に閉じこもっていたのを後悔する程美しく、名前も知らない沢山の鉢の間をしばらくウロウロしました。


Lavender

今回うちに連れ帰ったのは、これ(写真2枚)。フレンチ・ラベンダーといって文字通りラベンダーの一種です。麦というかツクシのような形の穂先についた、リボンのような花弁がチョウチョに似ているため、バタフライ・ラベンダーと言われることもあります。

Snowdrop

その他、英国でイースターといえばおなじみなのがラッパスイセン、ダフディル(写真の黄色い花)イースター時期になるとイヤという程見かけます。

ダフディルは「希望」の象徴なのだそうで、ガン患者をサポートする団体の多くで、春の訪れと共に咲くこの花を希望のシンボルとして、募金活動のキャンペーンに用いているようです。

Bunny

ついでに、もはやクリスマス並みに商業化されたイースターの、この時期の売れ筋といえば、タマゴやウサギの形をしたチョコレート。

イースター・エッグに関しては本当にいろいろな言い伝えがあるので、クリスチャンでもない私には奥が深くてよく判らないのですが、宗教を抜きにして乱暴にいえば、人々は復活祭を祝うためにタマゴに色を塗って飾り付けをするのだそうです。さらにこれらの卵はイースター・バニーというウサギが隠すという伝承があって、親たちが前もって巧妙に隠したタマゴを、復活祭の朝に子供たちが探しだす、という風習が残っています。


Bunny2

タマゴに色を塗るという面倒をはぶき、タマゴ型チョコを買うことにした
現代の英国人は、かくしてイースター前になるとスーパーマーケットへ走り、
むやみにチョコレートを買うことになったのでした。

写真のチョコレートも、1個3.99ポンド、2個で6ポンドという値段がつけられて、スーパーの棚に山ほど並んでいました。無愛想なウサギの顔が、英国人のセンスを物語っているのではないかと思います。日本ではこんな怖い顔してたら、きっと売れないのでは??

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